2005-02-27 10:14:16

シン・マシン 坂本 康宏 [ 書評 ]

シン・マシン

早川書房

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脳が機械汚染される病気MPSは世界のありようを一変させてしまった。すべての人間がつながるのだ。だがその奇病にかからなかった人間はスタンドアロンと呼ばれ、この社会から取り残されてしまう。スタンドアロンである俺はその情報化社会と戦わなくてはならなくなってしまう…。

一見、ありふれた題材ですね。読み進めていってもまあ、ありふれているなあと…。
それでもとりあえず読んでしまいました。どっちかというと若い人向けな感じがします。
面白いと思えたのは最後の方かな。

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2005-02-25 10:47:26

まぼろし綺譚 今日泊亜蘭 [ 書評 ]

まぼろし綺譚

出版芸術社

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日本SFの先駆者である筆者の短編集。SF仕立ての浦島太郎の思いもよらない暖かな結末など。

初めてこの方の存在を知りました。SF好きというものの、系統立てて読んだりもしないし、気が向いたら気のついた本だけを読んでいるので…。
よくこの出版芸術社の短編集はよく読みます。新しい人を発見できるので。
で、今回はこの人でした。
かなりいいです。奇想天外(笑)。気に入ったのは河太郎帰化かな。面白くて、なんだか可哀想で。SF苦手な人でもこういった短編集はけっこう読めると思います。

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2005-02-23 19:07:10

針 浅暮 三文 [ 書評 ]



早川書房

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日本企業が出資し、アフリカにコーヒープラントをつくる計画を進めていた。だが順調に進んでいた計画が、突然現地の作業者が姿を消すというアクシデントに見舞われた。彼らの行くへは?そして同じ頃、日本でも奇妙な症状を自覚した男がいた。全く関係ないように思われるこの二つには一つの共通点があったのだ。

最初の方を読んでいて、それなりに面白かったんです。そしてなんとなく原因も分かったのですが、それに言及はあまりされなくて…。でも、読み進めていくとのめりこんでいる自分がいました。止められないんです。ある一点を超えるともうやめることが出来ないんです。ぞくぞくしながら読み終わりました。怖かった。何が怖いってこの触覚がありありと描写されていて。
作者の別の本も読みたくなりました。

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2005-02-22 09:18:31

ついてくる 京都十三夜物語  吉村達也 [ 書評 ]

ついてくる―京都十三夜物語

アミューズブックス

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ついてくる。どこまで行ってもついてくる。ついてくる。ついてくる…。
ゴールデンウィークの最初にとある夫婦は双子を轢いてしまう?轢いたのか?轢いていないのか?それがきっかけで奇妙な事が続くようになる。逃げられない。何処までもついてくる。ついてくる。終りはどこなのだろう?

これは怖いです。こう粘着質な怖さ。ゾクゾクする怖さではないですが、怖いです。ついてくるんです。後ろを振り返ってしまう。逃げ切ることが出来ない。出来るの?ずっと謎というか、終りがなかなか見えません。
ただ、面白いんです。この本。普通の本というよりは映画とかに近いかな。監督もいます。
とにかく面白い試みをしています。
ちがった意味で読み応えがあり、読み終わるとズッシリくる本です。

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2005-02-21 09:20:08

蟲師 漆原友紀 [ 書評 ]

蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)

講談社

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それは生命の源流に近いものだという。人とはまったく違う生き物。見える人間もいれば見えない人間も居る。だがそれに関わった人間は良くても悪くても影響を受ける。そんな蟲の対処をしているのが蟲師と呼ばれる人たちだ。
蟲師ギンコは旅をしながら蟲師の仕事をこなしている。自らが蟲を呼んでしまうためどうしても一箇所にとどまることができないのだ。そんなギンコのめぐりあった事例を綴る。

いいです。この感じが凄く好きです。少し前の日本というか…。異世界ですねえ。前回紹介した家守忌憚となんだか似通ったところがあるような気がするのです。悲しくなるほど影響を受けてしまった人や、前例がなく助かった人。ギンコは蟲をただ退治するということは好まないので、いろいろと事件が起こったりします。
でも、このかかわりがとても優しい気がします。でも駄目なときは駄目だし。全部がハッピーエンドじゃないのが気に入ってます。

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2005-02-19 10:34:14

イティハーサ 水樹和佳子 [ 書評 ]

イティハーサ 全7巻早川書房このアイテムの詳細を見る

人は何処から来て、何処へ行くのか。永遠の謎。そして人は何によって救われるのだろうか?
完璧な善によってのみ人は救われるというのだろうか?
人は何によって生きているのだろうか?
目に見えない神とは?一体なんなのだろうか?

これはかなりオススメです。好きで好きでたまらなかった本です。単行本に集めていたのですが、なかなかそろわなくて。ハヤカワの文庫で出ていたのがすごく嬉しくて!
やっぱりSFはハヤカワでしょう(笑)。
この翻弄される人々の生き方がすごく一途で悲しくて。本当に引き込まれます。絵も妥協しないで綺麗ですよ。丁寧な本だと思います。
本当にオススメです。

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2005-02-18 09:32:04

家守綺譚 梨木香歩 [ 書評 ]

家守綺譚

新潮社

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たとえば、庭の百日紅に惚れられてしまったり、掛け軸から死んだ友人がひょっこりやってきたり。
人魚だとか河童だとか。少し奇妙で懐かしいそんな話がつまっている。

いいです。これ。かなりオススメですね。実はこれは去年の夏に買った本なのですが、当時新聞の書評でよく取り上げられていました。なんかすごく切なくて、優しくて、もうなんとも言えず良いんです!
で、舞台が滋賀だと言うのがもっといい(笑)。
ああ、あの辺りだろうなあと考えてみたり。
こんなお話が書けたらいいなあ。とすごく思わせる本です。

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2005-02-16 08:04:30

虫姫―御書物同心日記 出久根達郎 [ 書評 ]

虫姫―御書物同心日記講談社このアイテムの詳細を見る


将軍家の蔵書を管理する役所に勤める同心丈太郎は無類の本好きである。
馴染みの古本屋に非番になると通いつめるという具合だ。
あるとき将軍の所望された本が見当たらなくなっていた。紛失では済まされない。その本を求めて走りまわる丈太郎だが…。

いいなあ。こういう生活。うっとり。まあ今で言う司書の仕事ですね。本に囲まれて本に埋もれて死ぬなら本望なんだけれどなあ。
面白いです。こうとりたてて此処がいいとかそうことではないのですが、全体の雰囲気とかがすごく落ち着いていて、安心して読めるというか。
この丈太郎の人柄もいいんでしょうね。本を求めて走り回るのもいろんなやり方があるんだなあと思ってみたり(笑)。

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2005-02-15 09:32:46

感染夢 明野照葉 [ 書評 ]

感染夢

実業之日本社

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確かに彼女とどこかで会っている。続く悪夢。連続する死。そしてそれはある共通項をもつ人々に襲い掛かるのだ。自殺した従兄弟と同じ夢を見始めた。そしてそれは彼女も…。

嫌な感じです。なんかこう理不尽なというか…。でもとにかく死ぬのだけは嫌だしなあ。
自分たちでももしからしたら…。という感じにさせられます。
夢のこの感触も嫌なのですが、それ以上にこれは恐らく昔はあっただろうなと推測できるのが怖い。文章自体はそんなに怖いこともないんです。終りもあっさりしているのですが、それでもこう後ろめたいというか。
それでもまあ、軽いかな?

Posted by ginniro at 2005-02-15 09:32:46 | コメント(0) | Trackback(0)

2005-02-15 09:24:53

陰陽寮8 富樫倫太郎 [ 書評 ]

陰陽寮 八 王都炎上篇

徳間書店

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刀伊は都へと向かっている。それを阻止するために派遣された武士は刀伊の兵より少ないのだ。だがそれでもここで食い止めなければ都は戦乱に巻き込まれる。必死で抵抗する武士たち。その騒ぎに乗じようとしているのが徐福の髑髏教団だ。
麗門の力も利用しつつ刀伊とも連絡をなんとかとろうとする徐福。奴が恐れるのは晴明だけだ。だがその晴明は動かない。なぜならどうしても食い止めなければならないものがあるからだ。

まさか、そこまでならんよね。って思っていたのにこの有様です(笑)。って感じです。また出てくるのもが和洋折衷。いいねえ。このごちゃまぜ感が。でも、こんなにしてあとどうするの?ってすごく続きが気になります。

Posted by ginniro at 2005-02-15 09:24:53 | コメント(0) | Trackback(0)