2005-03-30 17:31:00

妻の帝国 佐藤 哲也 [ 書評 ]

妻の帝国

早川書房

このアイテムの詳細を見る

彼女の頭の中には直感の帝国がある。そしてそれは人々に広がってゆくのだ。そして彼女は最高指導者であり、この国を建国するために日夜仕事をこなしている。その彼女は私の妻なのだが…。
直感で支配される民衆国家。そしてそれは感じるということが第一で感じないものは逮捕され指導を受ける。自衛隊までもおいやり、日本は一部の人間に支配されてしまうのだ。
だが、その世界が正しいわけでもない。交通は麻痺し、電気も水道も止まる。医療機関もあってなしのごとく。そんな世界が作られてしまうのだ。

矛盾…。なんともいいようのない決まりの悪さ。収まりのつかない感情。読んでいても、こう心が収まらないんです。どうなるの?これ?
?マークばかりが飛び交いそうな世界です。
なんともなんとも…。
危うい感じです。

Posted by ginniro at 2005-03-30 17:31:00 | コメント(0) | Trackback(0)

2005-03-30 17:23:54

禍記(マガツフミ) 田中啓文 [ 書評 ]

禍記(マガツフミ)

徳間書店

このアイテムの詳細を見る

この世のものではない物語。噂だけが存在する禍記。だがあの世界とつながりを持つものには向こうのほうからヒタヒタと近づいてくるのだ。
そしてそれを目にしたものはその身を破滅させてゆくという。
ある女性編集者がその書物のことを耳にしてからどんどんと引きずりこまれてゆく。こちらが招き、あちらが近づき…。
そして最後にやっと…。

あるわけないのもわかっています。でも、おぞましい。どことなくその辺りにありそうな感じです。この禍記の中のお話。とにかく嫌。でも最後の最後が一番怖かった。
なんというか思い込みを利用したトリックですね(笑)。あ、そうか!って思ったけど、気持ち悪かったです。

Posted by ginniro at 2005-03-30 17:23:54 | コメント(0) | Trackback(0)

2005-03-18 09:23:34

家畜人ヤプー 沼正三 [ 書評 ]

家畜人ヤプー〈第1巻〉

幻冬舎

このアイテムの詳細を見る

ずっとずっと未来の話。けれどこの現代も十分関わっている…。
日本人がヤプーと呼ばれ、家畜化されている世界。女性が優位でしかも白人至上。
そんな未来の世界に迷い込んだクララと麟一郎。
麟一郎に待ち受けていた世界とは…。

なんともハヤ…。これは覚悟を決めて読まないと(笑)。私は大丈夫でしたが相方は拒絶しました。
かなりすごい本です。表題のとおり、家畜になっています。
グロテスクで、胸が悪くなる人もいることと思います。
でも、これすごく良く出来ているんです。
沼正三さんってある意味すごい人だと思います。
あえてオススメはしませんが、読んでみても面白い本だと思っています。

Posted by ginniro at 2005-03-18 09:23:34 | コメント(0) | Trackback(0)

2005-03-18 09:17:58

楽園の知恵 -あるいはヒステリーの歴史 牧野修 [ 書評 ]

楽園の知恵 -あるいはヒステリーの歴史

早川書房

このアイテムの詳細を見る

短編集。

としか紹介できません。詳しく紹介するとネタばれしかできないです。
グロテスクな物語が多いです。あれ?コレ読んだぞと思うものも多数。でも、それでも読んでしまいます。
ああ…。って怖気を走らせながらも読みました。けっこう好きなお話もあるんですよ。
勢いで読んでしまえる本だと思います。アハハ。

Posted by ginniro at 2005-03-18 09:17:58 | コメント(2) | Trackback(0)

2005-03-15 08:41:38

ハイブリッドチャイルド 大原まりこ [ 書評 ]

ハイブリッド・チャイルド

早川書房

このアイテムの詳細を見る

軍事兵器として極秘裏に開発されたサンプルB群。それは特殊な金属を骨格として、採取した生物の遺伝情報を元にして細胞を作りだすという生体メカである。そしてその一部が群から逃亡し、様々な生物との融合を繰り返して逃亡してゆく。

初めて読んだ大原まりこさんの作品でした。SF好きってこの辺りから自覚したような気がします。かなり昔の話なのですが…。
あるとき少女と融合するのですが、融合といっていいのか?変態といった方がいいのかな。なんだか寂しい者どうしが重なってやっと安息を得たというか。どこか寂しい話だと思います。

Posted by ginniro at 2005-03-15 08:41:38 | コメント(0) | Trackback(0)

2005-03-13 19:49:13

アイオーン 高野史緒 [ 書評 ]

アイオーン

早川書房

このアイテムの詳細を見る

高度な科学技術を持つローマ帝国。しかしローマは核戦争のおかげで滅亡していた。残った人々は信仰だけを頼りに暮らしている。科学は異端視されているのだ。
真理を求めようとする者と、それでも信仰を捨てきれずに悩むもの。
世界を見るために旅立ち、そして得た答えとは。

読み進むのが辛いほんでした。私はあまり合わなかったのかな。話自体は面白く読みました。時代背景というか、混乱するのです。昔なのか未来なのかと。
実際は13世紀くらいのようなのですが。
いろいろと出てきます。伝説なんかも。史実の人物も。

Posted by ginniro at 2005-03-13 19:49:13 | コメント(0) | Trackback(0)

2005-03-11 15:28:41

ウロボロスの波動 林 譲治 [ 書評 ]

ウロボロスの波動

早川書房

このアイテムの詳細を見る

新しく発見されたブラックホール。とても小さいものだったが、偶然に発見された。そして付けられた名前はカーリー。このブラックホールに人工降着円盤をつくりそこから莫大なエネルギーを取り出す。すべてはその計画から始まった。

ハードSFです。読んでいて?な部分が沢山ありました。?といっても、訳が分からんのじゃ〜という?ではなくて、科学技術とかそういう面です(笑)。科学技術をなしにしたらSFにならないので、これはいいのです。私の頭がついていかなかっただけということで(笑)。
それにしても面白かった。短編集なんですよ。で、このブラックホールをめぐっての人々の関係とか。地球側と宇宙に進出した人々の組織AADDの側の立場や考え方の違いから、小競り合いなどになったり。そしてやっぱり知りたい『知的生命体』との交信とか。でも、最後に知りました。これ、そうだったのか…。
少し重いですが、オススメです。

Posted by ginniro at 2005-03-11 15:28:41 | コメント(0) | Trackback(0)

2005-03-10 10:37:57

攻殻機動隊 士郎正宗 [ 書評 ]

攻殻機動隊 (1)

講談社

このアイテムの詳細を見る

西暦2023年、世界は通信ネットワークに覆われ、莫大な情報が世界を駆け巡るようになっていた。だがそこでの犯罪は後をたたず、より高度な様相を見せるようになっていた。
そこで造られたのが公安9課。通称攻殻機動隊と呼ばれる部署だった。

かなり前に発行されたものです。現在3巻出ています。1と1.5と2巻。巻を追うごとに複雑となり、一度読んだくらいでは…理解できません(泣)。
映画もありますので、そちらから入るほうが無難っちゃあ、無難です。
最近はアニメもあります。アニメは深夜放送していたなあ。こっちもなかなかいいです。
話が良く出来てますよ。
ただ本当に情報量が生半可ではないので、ゆっくりと読み進めていかないと、途中でこんがらがります。
面白い本です。

Posted by ginniro at 2005-03-10 10:37:57 | コメント(0) | Trackback(0)

2005-03-07 13:50:15

天秤の錯覚 小林めぐみ [ 書評 ]

天秤の錯覚

富士見書房

このアイテムの詳細を見る

ジゼルは猫型の生体機械。ちょっとだけ体に細工されているけれど基本的には生きているんだ。そしてなつめのために宇宙をめぐっていろんなものを見ているんだ。なつめはジゼルの飼い主。とっても綺麗でやさしいんだ。けれどなつめは体が弱いから、ジゼルが記憶を内蔵のレコードに記録しているんだ。
でも、散々だ。ウサギと間違えられるし、悪魔の使いだとも言われて。そりゃあジゼルは人の言葉が話せるけれど…。
こんなジゼルがいろんなところでいろんな騒ぎに巻き込まれるお話。

可愛くて、ジゼル大好きです。それにSFだし(笑)。こんな猫がいたらすごく欲しいです。
それでも最後までいろいろと騒ぎが起こりますね。三巻出ています。『ねこの目シリーズ』として。中学か高校のころに読んだのですが、ずっととってあります。大好きな本なんです。

Posted by ginniro at 2005-03-07 13:50:15 | コメント(0) | Trackback(0)

2005-03-07 13:41:29

豆腐小僧 京極夏彦 [ 書評 ]

豆腐小僧双六道中ふりだし

講談社

このアイテムの詳細を見る


なんとも情けない妖怪。豆腐を持ってウロウロすることしかできない。けれここのおバカな豆腐小僧は自分を知るために旅にでます。ええ、そんな旅なんて大それたものではございませんが。行く先々で他の妖怪と知り合い、そして仲間になったり逃げてしまったり。
豆腐小僧は今日もあっちで「ひええ」こっちで「ひええええ」な旅を繰り広げることになっております。

面白かった。この本の大きさもいいよね。豆腐だもの。うふふ。
この妖怪たちの存在する理屈。よ〜く分かります。自分が思っていたのとほぼ同じだったから(笑)。
とにかくこの豆腐小僧と一緒に存在についてのお勉強です(笑)。情けなくてほっとけないこの豆腐小僧。こいつになら会ってみたいと思ってしまいます。

Posted by ginniro at 2005-03-07 13:41:29 | コメント(0) | Trackback(0)