2005-05-26 10:44:47

ベルゼブブ 田中啓文 [ 書評 ]

ベルゼブブ

徳間書店
田中 啓文

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純粋な悪意のみ存在。厳重に封印されていたはずのあらゆる虫の王にして邪悪な存在、ベルゼブブがよみがえるのか?
虫嫌いの瀬美は毎夜夢で犯される。しかし、それは夢であって現実ではないはずなのだが、瀬美は妊娠してしまう。夢の相手はチュウマ…。現実の恋人のショウは人気アイドルでもう3ヶ月もあっていない。そして時を同じくして奇妙な事件が続発する。子供たちの変死、赤ん坊の悪魔つき、それらはすべて悪魔がこの世に解き放たれたからだ。
瀬美の子供は恐ろしいスピードで成長していくが…、はたしてこの子はどういう意味をもって生まれてくるのか?

気持ち悪い。第一声(笑)。虫の描写がね(笑)。とりあえず一気によんでしまいました。面白かったよ。
だけど盛り上がるところはよかったんだけど、終わりがあっけないし。どこからどこまでが現実なのかわからないんだよねえ。
それでも、引き込まれました。どうしてなかなか(笑)。

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2005-05-21 11:05:03

鬼族 鐸木能光 [ 書評 ]

鬼族

河出書房新社
鐸木 能光

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鬼の血を受け継ぐ人々がいるという。そして鬼は神と人との架け橋になるべき存在なのだという。
女性の強姦事件に残された謎。あるはずのないDNA。それは鬼?
そして鬼の目的とは?

話自体は面白いのだと思う。けれどある意味ありきたり。ただ注目すべきは鬼の心かな。ああ、寂しいなという気持ちにはなった。
ここで出てくる鬼の解釈は面白いと思った。
けれど、ややあっさりしすぎ。深みがない。
ちょっぴり消化不良。

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2005-05-18 23:28:16

手のひらの蝶 小笠原慧 [ 書評 ]

手のひらの蝶

角川書店
小笠原 慧

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ある殺人事件があった。血を抜いて殺すというショッキングな事件。だがそれは犯人の射殺で終わった、はずだった。
同じような事件がまた起こる。そして今度は9歳の少年が母親を殺すという類似した事件まで起こる。
事件の鍵を握るのはこの少年なのだ。この少年の心にせまる…。

どきどきしました。これは面白かったな。ある意味ありきたりの結末があったのですが、それを越した結末。終わりに行くにつれてどんどん、どんでん返しがまっています。前作も面白いと思ったけれど、今回もいいよ。

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2005-05-18 23:20:46

神狩り2 山田正紀 [ 書評 ]

神狩り 2 リッパー

徳間書店
山田 正紀

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人は信じられないものを見ることになった。天使だ。天使が空を舞っているのだ。なぜ?どうして?謎は尽きない。
そして繰り返される連続殺人の影にあるものは?リッパーとはなにか。脳は一体我々から何を隠蔽するための器官なのだ。
そして浮かびあがった神の姿とは…。

前作がかなり面白かったので、期待しました。けれど何か意味不明。私がまだ消化できていないだけなのかも知れないのですが。考えていることは理解できるのですが、何かが違うのです。
空気?いや違う。なんだろう…。
とにかくちょっと残念。まあ、あと数回読めばわかるのかも知れないのですが。

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2005-05-11 22:38:47

玉蘭 桐野夏生 [ 書評 ]

玉蘭

朝日新聞社
桐野 夏生

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疲れてしまった東京の暮らしから逃れて上海へと留学をした有子。だが眠れない日々が続く。過去の彼氏のことを考えてしまう。そんなとき玉蘭の花を手に入れた。そして不思議なことが起こる。
70年前、上海にいた大伯父があわられたのだ。それも若い頃の姿のままで。
大伯父は何を伝えようとしているのか。そして有子はどう変わっていくのか。
過去と現在の交差する愛の物語。

愛の物語と書きましたが、有子は純粋には愛とはいえないかもなぁ。
流されていくけれども愛してほしいという思いがすごく見える。
堕ちていく有子の心が痛い。それを補ってくれる大伯父の恋愛。最後がすごく両極端だなあと思った。どんでん返しがあって、面白かった。

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2005-05-09 13:03:43

果てなき蒼茫 谷甲州&水樹和佳子 [ 書評 ]

果てなき蒼氓

早川書房
谷 甲州, 水樹 和佳子

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彼は旅をしていた。長い長い年月を。そして最後の終着地となるべき場所を見つけたが、記憶の大半をなくしていた。だが彼は行かなければならない。それは死をも意味していた。
そして放たれた彼の記憶と使命は生物の深いところに眠っていた。そして新しい生命は知らず知らずその使命を果たすために旅に出る。
紡がれた記憶。そして彼らが最後に向かう所とは…。

勉強になりました。本編よりも解説が(笑)。SF好きでも理解するのが難しい言葉とかがいろいろと解説されていて。
本編はもちろん面白かったです。新しい世界に出て行くというワクワクがありました。絵もすごく綺麗だし。
軽く読める本だと思います。

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2005-05-07 13:40:30

神狩り 山田正紀 [ 書評 ]

神狩り早川書房山田 正紀このアイテムの詳細を見る

弥生時代だと思われる遺跡が発見された。そしてそこには奇妙な文字のようなものが描かれていたのだ。
島津はこの古代文字を解読することになってしまった。目の前に開けていた輝かしい未来が、この古代文字にかかわったことで閉ざされてしまったのだ。
だがこの難解な文字を解読することはできない。人間では操れない言語構造をしているからだ。
その文字の使い手は神。そして神はなぜ人の世界にかかわろうとするのか?
神の正体とはなんなのか?
島津はその謎を解くためにさまざまな事件に巻き込まれ、自らも飛び込んでゆく…。

展開が速い。すぐに読めてしまいます。これはプロローグでしかなんだろうなというのが本編の感想。よくできていて、面白けれど駆け足すぎる。
これからが本番なんおだろうということで、神狩り2に期待。
神という概念、がいねんというか、生命体?一体どうなるんだろうというのは素直に思う。

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2005-05-06 21:03:00

弘海 息子が海に還る日  市川拓司 [ 書評 ]

弘海 -息子が海に還る朝

朝日新聞社
市川 拓司

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兄の不在。それは一つの家族に寂しさを残した。
思い出すことは弘海のこと。思い出しては書き綴る。
いつかそれを彼に渡すために。
寂しがりやだった君が僕たちから離れてしまうなんて、考えてもみなかったのに。

最初、すごく悲しいのかなって思ったのです。書き出しが寂しい感じだったので。でもそれは杞憂でした(笑)。
やさしい物語でした。
「今、会いにゆきます」などの作者です。実は「今、会いにゆきます」を借りにって、貸し出し中だったので、これを借りました。こんな感じなのかな。
でも、もっと明るくてもいいのに、この家族…。と思ってしまったのですが。
やさしい気分になれる本です。

Posted by ginniro at 2005-05-06 21:03:00 | コメント(0) | Trackback(0)

2005-05-06 20:58:31

ショッピングの女王 中村うさぎ [ 書評 ]

ショッピングの女王

文芸春秋
中村 うさぎ

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買い物依存症な著者の連載。ありとあらゆるものを買っています。
ブランドだったり、食べ物だったり。ちょっと笑ってしまいます。
でも、本人にしてみたら笑い事じゃないんだろうなと思ったりも。
でも、どっからこんなもの見つけてくるの?って思ったり、その心理わかる!って共感してみたり。
とにかく面白い。

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2005-05-06 09:55:40

パンドラ下 谷甲州 [ 書評 ]

パンドラ (下)

早川書房
谷 甲州

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そして舞台は宇宙へと開かれる。地上でただ成り行きを見守るだけでは人類は死滅しかねない。ならばそれを阻止せねばならないのだ。
そして新たな危機が見つかる。パンドラ2.それがすべての鍵となるのだ。

下巻です。もう上巻がもりあがったので、すごく期待しました。
面白かったんですよ。あくまでも。
でも、なんだか尻切れトンボ。これは2巻で終わるものではないような気がします。
宇宙でパンドラ2に対して行われる一連の攻撃。予想以上にパンドラ2はすごい生命体でした。
個人のことに留まらず、国家間の思惑もあってもうどんどん話は面白くなったのに!!
ちょっぴり残念。
でも、十分に胸をはってオススメできる作品だと思います。

Posted by ginniro at 2005-05-06 09:55:40 | コメント(0) | Trackback(0)